〜遠征報告〜
                                                                                                komatsu@bassinheaven.com

エルサルト釣行

アングラー 東京都/ 渡邉様
フィールド メキシコ / レイクエルサルト
期間 2013年 1月末

釣果 : 最大サイズ 59cm 9lb(内50オーバー6匹)
ルアー: Zoom Magnum Lizard(watermelon red) キャロライナリグ、Zoom Mag Fluke(watermelon red) 3/16 oz.ウェイト付きオフセットフック(5/0)、Megabass Deep-X 100(他にもルアーは幾つか試しましたが、主に使ったルアーはこの3セット)

小松様


ご無沙汰しております。
ご連絡が大変遅くなり申し訳ありませんが、以下の通り遠征報告をさせて頂きます。
(こちらこそUPが大変遅くなってしまい…。スミマセン)

以下コメント:

2年前にバスフィッシングを初めてから、すっかりバスの魅力に取り憑かれている初心者アングラーです。普段は、主に河口湖・山中湖・相模湖をフィールドにしているのですが、「ハイプレッシャー化が進んだ日本のレイクでは味わえない経験をしてみたい!」という想いが募り、初心者の身でありながら単独でメキシコはレイク・エルサルトに行ってきました。(1月27日(日)〜1月30日(水)の実釣3日半)以下、簡単ではありますがエルサルトの遠征報告をさせて頂きます。

先ず釣果ですが、3日半でトータル32匹(内50cmオーバー6匹)で最大サイズは3日目に釣った59cm・9lb.でした。私自身は初めてのエルサルトだったのでよく分からないのですが、私が行った数日間は兎に角稀に見るタフなコンディションのようでした。ロッジで一緒だったエルサルト常連のアメリカ人グループによると、通常は一日平均30匹(多い時は100匹!)は釣れるそうなのですが、一日平均10匹弱程度しか釣れず、ガイドも「何故だか理由はよく分からないが、とにかくタフだ」と終止頭を振っていました。(ロッジの他のお客さんも、殆どは1日10匹程度で、中には2、3匹という人も…。)ただ、最終日はそれまでと違い、朝一から反応が良く、実質釣行時間3時間程度にも関わらず、9匹も釣れました。最終日からコンディションが上向き始めていたようであり、その日に発たなくてはならなかったことが非常に悔しい限りですね。



このように極めて厳しい状況ではありましたが、それでも日本のフィールドと比較すると、抜群のコンディションであることは間違いありません。「稀に見るタフコンディション」であっても一日平均10匹弱も釣れる訳ですし、トータルで50オーバーが6匹もゲットできたのですから、日本人の感覚からするとまさしく夢のフィールドです。また、エルサルトのバスはよく太っていて、綺麗なプロポーションをしており、サイズを問わず素晴らしい引きをします。中には、40cmぐらいのサイズでもベイトリールのドラグを鳴らすパワーの個体もいて、一回一回のファイトが非常にスリリングで思う存分楽しめます。ましてや60cmに迫るグランデサイズの引きといったら…あの感覚は忘れられそうにありません(笑)

次に使用したルアー・タックルの話をします。ルアーについては、3日半の間、殆ど「Magnum Lizard(watermelon red)のキャロライナ」か「Mag Fluke(watermelon red)の3/16 oz.ウェイト付きオフセットフック」を使用しました。全体的にタフでスローなコンディションだったためか、かなりポーズの時間を多めに取った上でのゆっくりとしたボトムずる引きが一番反応が良かったです。トップや巻物は殆ど使わなかったのですが、例外的に2日目にMegabassのDeep-X 100を使用したところ反応が良かったです。この日は3日半の間で一番コンディションが悪く、朝一にLizardのキャロで1匹釣って以降、夕方まで何の反応もありませんでした。エルサルトにはサイズが小さすぎるだろうと思いつつ、あまりの反応の悪さに半ばヤケになって(笑)スピニングでDeep-X 100を試しに投げたところ、連続で3匹キャッチしました。その内1匹は57cm・7lbのグッドサイズであり、スピニングだったため、5分以上のファイトをして何とかネットに収めることができました。これは最大サイズではありませんが、釣行期間中、一番エキサイティングなファイトを楽しめた思い出の一匹です。


なお、私自身は殆ど使っていませんが、エルサルトに来ていたアメリカ人の間で「チュパカブラ」というルアーが反応が良いということで話題になっていました。(帰国してから、Bass Pro ShopsのHPで調べたところ「Scrounger」という正式名称であることが判明。何故「チュパカブラ」と呼ばれているのかよく分かりませんが…)これは所謂スウィムジグで、5inch Flukeをトレーラーとしてセットして巻きラバとして使うようです。とあるアメリカ人グループは他のルアーは一切使わず、ひたすら一日中「チュパカブラ」を投げ倒して、11ポンド・12ボンドをキャッチしたとのこと。私も「チュパカブラ」を2つほど頂いたのですが、殆ど使用しないまま釣りを終えてしまいました。今思えば、もう少し試してみれば良かったです。
ただ、やはり定番というか、一番メインで利用されていたのは、「Mag Lizard」か「Mag Fluke」であり、訪問中一番仲良くしていたアメリカ人グループも殆ど、このいずれかのルアーを使用していました。これらのルアーは国内では比較的入手が難しいので、エルサルトに行かれる方はある程度準備期間を長めに取って、ルアー準備を万全にして臨まれた方が良いかと思います。


ちなみにラインは20ポンドのナイロンをメインに使用しました。基本的に20ポンドをメインにすれば問題ないかと思いますが、立ち木が多いレイクなので、太めのラインの取り扱いに慣れている方は25ポンドも用意しておいた方がよいかもしれません。私も何度か大きいサイズを立ち木に巻かれてラインブレイクという悔しい思いをしました。なお、「ライントラブルが少ない」「個人的に太いラインの取り扱いに慣れていない」という理由でナイロンにしましたが、スローなコンディションだったため、今思えばフロロも用意しておけば良かったと思います。

最後に釣り以外の観点で、気がついた点を幾つかコメントさせて頂きます。

【El Salto Lodgeのシャワーについて】
今回利用したのは「El Salto Lodge」ですが、シャワーのお湯の出が悪かったです。5〜10分ぐらいシャワーを出し続けて、やっとお湯が出てきました。(これは部屋によって違うのかもしれませんが、他のアメリカ人グループも同じことを云っていました。)ただ、この点以外は、「El Salto Lodge」は非常に快適でした。(質素ですが、清潔感があるロッジで釣りを楽しむという目的としては、十分な設備だと思います。)

【マサトラン空港への送迎について】
マサトラン空港に到着した後、迎えの人はすぐ見つかりましたが、「送迎バンの到着が遅れているので、タクシーに乗ってマサトラン市内で合流してほしい」とのこと。タクシー代は当然先方負担で、タクシーのアレンジも勿論して頂けましたが、紹介されたタクシードライバーは英語が喋れず、一瞬騙されているのでは?と心配になりました。結局、問題なく送迎バンと合流できましたが、合流するまでの間は若干不安でした。(今後エルサルトに行かれる方は、送迎に関してこういうケースもあるということを知って頂ければと思います。)

【アラスカ航空における預け荷物代】
帰りのアラスカ航空(マサトラン⇒LAX)で、預け荷物代として$42チャージされました。(行きは、ノーチャージ)ロッドの長さに起因する超過料金という訳ではなく、あくまでも預け荷物が2つ(バズーカとスーツケース)発生することに伴う料金のようです。行きの便ではノーチャージだったとアラスカ航空の係員に抗議しましたが、「different regulation」と取りつく島無し。この辺の運用・判断基準はかなり属人的ということは予め聞いており、しょうがないと諦めてはいますが…。

<総評>
極めてタフなコンディションではありましたが、今までの自己最高記録45cmを余裕で更新することができましたし、本当に大満足の3日半でした!まだバスフィッシングを始めて間もない初心者ということもあり、最初は「自分のような初心者が行って大丈夫だろうか?」という不安もありましたが、初心者であっても、いや初心者だからこそ十分楽しむことができる夢のようなレイクです。もし私のような初心者で、同じような思いを抱いている方がいらっしゃる場合は、是非エルサルトに行くことをお勧めします!(最終的にキャッチしたのは32匹でしたが、アタリやバラシを含めるともっと沢山反応はあり、とても良い練習にもなりました。)

最後になりますが、今回のエルサルト遠征をアレンジ頂いた上に懇切丁寧なアドバイスも頂いた小松さん、本当に有難うございました!今回は残念ながらキャッチできなかった夢の10パウンダーゲットに向けて、またお願いさせて頂こうと思います。また、普段河口湖でガイドをお願いしている足立タカヒロさん(バッシンヘブンさんのHPにもリンクがあります)には、遠征に当たりルアーサポートを頂きました。この場を借りて改めて御礼申し上げます。(エルサルト初バスは、足立さんから頂いたバイブレーションでゲットしました!)



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